2013-01-01から1年間の記事一覧

ボンクラ映画ランキング 2013

2013年、僕は何度映画館でイチコロにされたのだろう? 親にも理解されない独断と偏見に満ち溢れた「ボンクラ映画ランキング 2013」開幕!! 10位『死霊のはらわた』(The Evil Dead) このリメイク版『死霊のはらわた』の凄いところは、21世紀な…

『鑑定士と顔のない依頼人』―偽りの愛に埋もれた童貞―

二次元の女性にしか心を開けない孤独な童貞ジジイと引きこもり美女。 似たもの同士の心は互いを求め、舐め合った心の傷は癒えずに深みを増して広がっていく。 映画の内容に触れる前に、先にこの物語の主人公ヴァージル・オールドマンについて語りたい。彼の…

『ゼロ・グラビティ』―もう一人のバーバレラ―

誰もが知っている宇宙。 真夜中に見上げて恋心を抱いた神秘の無重力地帯が重くのしかかる。 長い映画の歴史の中で宇宙を描いた作品は沢山あったけど、『ゼロ・グラビティ』が偉大なのは無重力をしつこく描いている点だと思う。 無重力なんて夢のある言葉です…

『47 RONIN』―吉良の野望を打ち砕け!!―

怪獣に天狗、真田広之さんに菊地凛子たん、浅野忠信さんの生首!! ねつ造上等!! 僕らの見たかった時代劇『47 RONIN』!! 江戸時代に実際に起きた殺人事件をもとにして作られた人気作『忠臣蔵』をハリウッドが大金にものを言わせてリメイク。外国…

再発進だ!飛び立て!!『パシフィック・リム』

「最後に勝つのはオタクだった!!」血よりも濃い絆で僕らと繋がったギレルモ・デル・トロ監督の大傑作『パシフィック・リム』が遂に実家にやって来た!! 発売日は11日だけどフライングして今日来た!! 映画館に5回足を運び、その度に巨大ロボとKAI…

『V/H/S シンドローム 』―下品が束になってやってくる―

今年も残りわずかですが、まだまだやることは山ほどある。勤め先に邪魔されて観に行けなかった映画たちが、次々とDVDとBDになって実家に襲い掛かる。 そのうちの1本がコレ。嘘か本当か、海を越えてやって来た失神者続出の問題作。遂に観たぞ『V/H/S…

『ムード・インディゴ うたかたの日々』―うたかたのとわ―

↑この予告を映画館で初めて目にした時、物凄い夢のある映画かと思ったんだけどなぁ…。『アメリ』(01)で世界中の映画男子のハートをカツアゲした僕らの永遠の恋人オドレイ・トトゥが大スクリーンに帰ってきた!! 鼻息を荒くして全速力で映画館へ向かった…

ジプシー・デンジャー 18インチ アクションフィギュア 未だ消えぬパシリム旋風

随分と前に予約したけど、相次ぐ発売日の変更で「もう家には来ないんじゃないかな…。」とサンタの正体に気付いてしまった中学生のような心境に陥っていましたが、最近やっと届いたジプシー・デンジャー 18インチ アクションフィギュア。 届いた段ボール箱…

『かぐや姫の物語』―わたしの罪と罰―

1994年、故郷を奪われて怒り狂ったタヌキたちがタマキンをフルスイングして大暴れする大傑作『平成狸合戦ぽんぽこ』の監督 高畑勲が再び世に送りこんだ『かぐや姫の物語』。誰もが知っているようで知らないかぐや姫の人生をジブリが独自の解釈で再構築。…

『ウェア 破滅』 ―内なる獣を解き放て―

予告を観ての通り『ウェア 破滅』は狼男が大暴れする映画です。 血に飢え、ムーンライトエナジーを背中に浴びて無限にみなぎる破壊衝動。とにかく乱暴狼藉を尽くさなければ自分を表現できない狼男は、時代を越えて今なお愛される変わらぬ怪物であるのは言う…

『キャリー』のらくがき

『キャリー』の記事も今回で3回目。 『キャリー』が大好きなのか? それともクロエが大好きなのか? クロエが大好きです。 風に吹かれて成すがままに転がる干し草と同じで、小娘に転がされて生きていくのも悪くないような気がしてきましたよ。

『キャリー』―クロエに愛をこめて(吹き替え版)―

クロエ目当てで再び観てきた2013年版『キャリー』。今回は気分をかえて吹き替え版を鑑賞。 前回この場で「スク水のクロエしか観るものが無い」などと元気よく大変失礼なことを書いてしまいましたが、他にも観るものが…というか正確には聞くものありまし…

『キャリー』―クロエに愛をこめて―

来たる11月8日(金)。仕事が定時を迎え、僕は全速力で映画館へ向かった。彼女に会うために。 1976年に奇才ブライアン・デ・パルマが映画館に解き放った『キャリー』が長い年月を経て再び映画館へ帰ってきました。 所々に散りばめられた濃厚な76年…

『地獄でなぜ悪い』―俺の映画のためにみんな死ね―

一つの街で起きた沢山の奇跡と愛と暴力が渦を巻いて世界最強の映画を叩き出す。自主映画を撮ることでしか自分を表現できない高校生たちで構成された映画撮影集団ファック・ボンバーズ(凄い名前。) 武藤組の組長の武藤大三と極妻のしずえ。 大三としずえと…

ファオラ・ウル〜小っちゃくても伝わる気品と人柄〜

迷惑な宇宙人たちが激突する映画『マン・オブ・スティール』に登場した武闘派宇宙人軍団を率いるゾッド将軍の副官であるファオラ・ウルがこの度、 めでたくデラックスなアクションフィギュアになりました。 細部まで作り込まれた志の高い装飾品、彼女のクー…

『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』―この瞬間もあなたと共に―

今回紹介する映画は『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』です。 感想文を書く前にどーーしても言いたいんですが、日本版の予告を観ると街を汚す悪党どもを掃除するキュートな処刑人たちが奏でる血で血を洗う、「私たちに明日はない片道人生爆走映画」のよ…

ほねぬき

この数日間、やっぱり懲りずに頭の悪い映画を観ていましたが…ところがなかなか映画に集中できない。 スクリーンに広がる夢の世界にうつつを抜かしている場合ではない!!今、僕の身に一体何が起きているのか? 潔くお応えします。 大好きな人ができまして、…

『エビデンス―全滅―』   遺伝子震撼!! 映画祭り 開幕

何も無い荒野のド真ん中にある廃工場で全米を震撼させる残酷バラバラ燃焼殺人事件が発生する。発見された複数の死体は全身が焼かれてバラバラにされた状態だった。 現場から掻き集められたビデオカメラ、携帯電話に収められた映像を解析して犯人逮捕に挑む捜…

映画の秋です。

食欲の秋、読書の秋、そして映画の秋。 今年の秋は面白そうな映画の大収穫。風邪なんてひいている場合じゃない!!

『クロニクル』―I can fly―

日本公開が随分と遅れちゃいましたが、遂に観たぞ!! 映画『クロニクル』 この『クロニクル』は無名の監督、地味顔の俳優、低予算を総動員させた映画です。 ですが、この予告を観て「まるで大友克洋先生の世界だ…。」と息を呑む方がいるかもしれませんが、…

『死霊館』―愛でいっぱい―

長靴を履いた目元の暗い少女が家族の絆を引き裂く『ポゼッション』、悪魔も映画好きだったという揺るぎない事実を打ち立てた『フッテージ』、 声優・水樹奈々さんのド根性吹き替えが話題になったリメイク版『死霊のはらわた』。 見ての通り今年は悪魔映画の…

『オーガスト・ウォーズ』―そして母になる―

↑この映画は銃弾飛び交う戦場に1人取り残された息子を命がけで救出するド迫力お母ちゃんのド根性を描いた、実話ベースの愛と命の物語なんですが…。日本版予告を作った奴がバカだったため、見ての通り変形する悪のロボットが大暴れするトランスフォーマー風…

今始まる。何だかよく分からんが、何かが始まる。そんな気がする。

ここ1週間近くずーっと微妙で複雑な心境が続いてましてね。いきなり愚痴っぽいオープニングで申し訳ないんですが。 別に体の具合が悪いわけじゃないんですよ。 見ての通り、僕のハートは低反発枕のようにふにゃふにゃなんですよ。 これはいかんと新鮮な映画…

『北京原人の逆襲』―まがい物も開き直れば本物をも超える―

このたび、みんな大好き『北京原人の逆襲』がブルーレイで復活しました!!『北京原人の逆襲』を知らない方に説明させて頂きます。 この映画は香港の映画会社が「うちでも1本『キングコング』撮ってみっか!!」という著作権問題スレスレな野望を原動力にし…

『エリジウム』―永遠に埋まらない、宇宙よりも深い溝―

『ウルヴァリン SAMURAI』、『スーサイド・ショップ』、そして今回の『エリジウム』。 この3作品につながりはない。 だが、どれも「命」という重いテーマに勝手に受け継いだ日本の魂をトッピングさせた、良い意味で大人げない大傑作たちであることを力強く…

『スーサイド・ショップ』―自殺に魅入られし者たち―

前回、「死の恐怖に怯えながら闘う男」の姿を描いた映画『ウルヴァリン SAMURAI』を紹介した後にこの映画を紹介するのもなんですが… 今回紹介する映画『スーサイド・ショップ』は「自殺」を扱った映画です。 この映画は、けらえいこ先生の『あたしンち』に登…

『ウルヴァリン SAMURAI』-惚れたら地獄、日本縦断二人旅-

『マン・オブ・スティール』に引き続いて、ハリウッドが我が国に送り込んだヒーローはまたまたウルヴァリンだった。 しかも今度は『崖の上のポニョ』の舞台のモデルとなった広島県 福山市鞆の浦に殴り込む!! 「ポニョ、宗介好き!!」ならぬ「ウルヴァリン…

『アップサイドダウン 重力の恋人』 ―見上げればそこに君がいる―

宇宙のどこかにある不思議な惑星で「恋」と言う名の魔法が世界を変えた。この物語の舞台となる惑星には空が無い。 空の代わりに巨大な「上の世界」が広がる。そう、この惑星には上と下にそれぞれ独立した世界が存在しているのだ。 だが、同じ惑星にありなが…

『マン・オブ・スティール』 −僕が存在する意味。−

未だ「意味」を見つけられず、陰気さだけが日々増していくだけの道中、氷河の中から巨大な謎の物体が発見されたという情報を耳にして野次馬パワーを爆裂させたクラークは氷を掘り進み、氷の中で眠る物体と遭遇する。 この謎の物体の正体は、遥か昔、惑星クリ…

『マン・オブ・スティール』 ―宇宙難民の自分探し編―

「力こそが正義である!!」 彼は全能とも言える圧倒的な力でアメリカ国民を危機(ソ連)から救い、導いてきた。 宗教と権力、アメリカという国をストレートに擬人化したスーパーヒーロー、スーパーマンがまたまた帰ってきた!! 色々考えさせられる部分が多…