ボンクラ映画ランキング 2013

                      
                      2013年、僕は何度映画館でイチコロにされたのだろう?
     親にも理解されない独断と偏見に満ち溢れた「ボンクラ映画ランキング 2013」開幕!!
                 
                 


10位死霊のはらわた』(The Evil Dead)
このリメイク版『死霊のはらわた』の凄いところは、21世紀なのにCG合成を一切使用しない偽造の無い徹底した手作りの追及。芝エビとバナメイエビの違いなど知ったことか!! CG合成と手作りの違いさえ分かれば人は胸を張って生きていけるが、この映画の吹き替えに水樹奈々さんを押した所属事務所は問題だ。



9位エビデンス 全滅』(Evidence)
雨後のタケノコのごとく今年も大量生産された手振れ自慢の激安ホラー。「早い・安い・売れない俳優」という掟だけは確実に守り抜いてきた志の低いジャンルですが、この『エビデンス 全滅 』はそんじょそこらの激安どもとは一味も二味も違う。適度に売れた俳優を起用し、ズタズタに裂かれた映像と通常の撮影によるドラマ部分を半部っこずつ撮ってドッキングさせる手法も画期的だし、何よりも撮影された映像を逆に利用する驚愕のオチもお見事!!

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8位地獄でなぜ悪い
映画を撮るためなら人殺しもやってのける映画バカと一般のバカが手を組んで、犬死に覚悟でヤクザ主演の映画を作る前代未聞の大博打にその身を捧げる。
今が旬の俳優を雇って似たような映画ばっかり撮っている邦画業界に「バッカじゃないの?」とカツを入れた本作も十分バカな映画であるのは百も承知。
確かにバカだが誰も追いついてこられないような領域に達すれば、それは偉業だ



7位シュガー・ラッシュ』(Wreck-It Ralph)
悪役一筋30年、体はデカいがハートは小さいラルフ。体は小さいが態度はデカい欠陥小娘ヴァネロペ。
出身ゲームが異なる日陰者二人がジャンルの垣根を飛び越え、出会って芽生えた暗黒の友情が巨大な感動を巻き起こす。また、軍人の大女が小柄な男の顔面を変形するまで殴り続ける生々しい性的倒錯なシーンは一見の価値あり。これがディズニー・エロスだ!!



6位『チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリューセット』(Poultrygeist: Night of the Chicken Dead )
先住民たちの墓を壊して建った無礼なフライドチキンのチェーン店に怒り狂った墓下の先住民たちの魂と、朝から晩まで体を切り刻まれて、油で揚げられる鶏たちの無念の涙が合体して誕生したチキン・ゾンビが来店し、それを喰ったお客が噴水のごとくゲロと下痢を吹き上げる大愚作(褒め言葉)。こんな汚い映画を映画館で観る為だけに電車を乗りついで向かった僕は、もう来るところまで来ているのかもしれない。だが「3Dになればもっと凄いことになるのでは?」と思ってしまったのも事実。
つまり、僕はもう来るところまで来ているということだ…。



5位死霊館』(The Conjuring)
実在する超常現象退治を専門にするウォーレン夫妻が1971年に体験した「最も邪悪で恐ろしい事例」を映画化。昔ながらの大きな音でビックリさせる心臓に悪い演出もあれば、ジワリジワリと恐怖をあおってメンタルを刺激する演出もある本作。とにかく体には良くない演出がひたすら続く映画であることに間違いは無いが、最後に傷ついた体に優しく軟膏を擦り込んでくれるような感動が押し寄せる実に心地よい安全管理万全な1本。
今、日本では原形をとどめていない変な貞子がアイドルみたいな仕事をしているけど、そろそろJホラーも本腰を入れないとマズイと思うよ。

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4位オーガストウォーズ』(Avgust. Vosmogo)
こちらも『死霊館』同様の実話をもとに描かれた映画。シングルマザーのクセーニアは新恋人とイチャつきたいが為にひとり息子を元夫の住む村へ強制送還。息子が村に到着するとナイスタイミングで村が交戦状態に突入。戦闘スキルを持たずに現地入りした彼女を兵士たちは、よってたがって馬鹿にするが、何のその「私を村まで連れてって!!」とヒッチハイク開始。泣きながら銃弾と砲弾が乱れ飛ぶ戦場を横断し、帰りは敵兵の車を奪って爆走するド迫力母ちゃんの勇姿は涙無しには語れない。

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3位ラストスタンド』(The Last Stand )
俳優、政治家、隠し子、あらゆる方面で積極的過ぎる僕らのシュワが帰ってきた!!
国境を越えてメキシコへ逃れようと目論む麻薬王コルテスは目前の勝利に酔いしれていた。だが国境手前に広がる平和ボケした町ソマートンには奴がいた
暴力、火力、そして玄田哲章。彼の魅力を引き立たせる要素をギリギリまで詰め込んだ本作はアメリカではコケた。だが、それが一体何だっていうんだ!? 
良い映画は売上や動員数で決まるものではない。多分、そんな気がする。




2位『ジャンゴ 繋がれざる者』(Django Unchained)
鬼畜な白人によって、もっと鬼畜な白人の屋敷に嫁を売り飛ばされ哀しみのドン底に沈むジャンゴ。自身もまた冷たい鎖に繋がれ商品として扱われていた。
ある日、彼の前に一人の男が現れる。白人の凄腕賞金稼ぎドクター・キング・シュルツ。人種差別を強烈に嫌うキングはジャンゴに嫁さん奪還作戦を持ちかける。個人的な恨みは気づいてみれば大虐殺に、予定以上の死人を叩き出して白人どものねぐらを真っ赤に染め上げていく。




1位パシフィック・リム』(Pacific Rim)
大怪獣だ!! 巨大戦闘ロボだ!! 日本が世界に誇る二大ケダモノ文化の激突を世界基準にまで押し上げた本作は、この先、地球が滅びるまで語り継がれる超傑作であることは言うまでもない。思い返せば映画館に駆け込むこと計5回。前半3回は大怪獣と巨大戦闘ロボが繰り広げるデスマッチに燃え上がり、後半2回はドラ猫顔だけど、映画男子にとってはマンチカンな菊池凜子たんに萌えまくったあの日、あの時、あの瞬間。こんなにも映画を愛した瞬間はもう来ないと思う。そのくらい最高、最高、最高な最高過ぎる大好きな映画なのだ!!

最後まで読んでくれてありがとうございました。来年もこのマヌケなブログをよろしくお願いします。m( )m
それでは良い年をお迎えください!!(*^ω^*)