『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』

前回の更新から、だいたい2か月余り。
その間何をしていたのか?
映画を観て、生活費と映画のチケット代を稼いで、絵を描いて…そうそう、あとコミケのお手伝いもしていました。

僕の人生に大した変化は起きていませんが、今月の、というか今年の映画は本当に凄い!!
暴れる武装暴走族、人喰い全裸巨人、蘇る恐竜などなど…。

もちろんアニメだって負けてはいませんよ!!
インサイドヘッド』や『ミニオンズ』ですか?
もちろん、それらも良いんですが…。

今、一番押したいアニメは『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』です!!
とにかく観て!!





「近所じゃ上映していない!!」
「BD化はまだか!!」
と取り乱している方に朗報です。

既に北米版が発売されているようなので、鑑賞可能な環境が整っている。かつ、日本語なんていらん!!
そんな方は是非!!

もちろん、僕は買います。

今日は2本立て!!

最近、やること成すこと山積みでドンドン更新間隔が伸びて申し訳ないです…。
今回は特別にいつもと違い、情報量多め(当社比)の2本立て!!!

*今回紹介する映画は上映終了間近なので、気になっている方は、こんな感想文なんて読まずに映画館へ直行して下さい。


1本目は前回の記事で触れておきながら、たらい回しにしてしまったスタジオコロリド最新作『台風のノルダ』。
スタジオコロリドといえば、こじんまりしたファンタジーを舞台に、かわいらしい女の子がパンティー剥き出しで大活躍するという男子に優しい社風を持ち味としていますが、今回はそれらをすべて封印。

今回の物語はなんと、地球の命運を握った少女が小さな島の学校で大暴れする…って規模が大きいんだが小さいんだかよくわからないSFを土台にBL要素までブチ込んだ、女子やホモにも優しい作品に仕上がっています。

主人公のシュウイチくんは一番乗りで教室に入ると、そこにはミステリアスな全裸少女がいた。
少女は何も言わずに窓から逃亡。
掴みとしては最高のオープニング。


物語の舞台となる中学校は文化祭前日で大いに盛り上がっていたが、シュウイチくんの表情は浮かなかった。
それは親友のケンタくんと距離が出来てしまい、顔を合わせる度に殴り合いをする始末。
そんな微妙な心境の最中、突如として超大型の台風が学校に襲来。少年少女を恐怖のドン底に叩き落とす。

シュウイチくんが外に視線を送ると、渦の中にあのミステリアスな少女がいた。
あっ!!少女に雷が落ちた!!
慌てて教室を飛び出し、傷ついた少女を保護するシュウイチくん。
彼女は弱々しく口を開き「地の渦と空の渦と私が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…。」と告げる。
言ってる本人は良いかも知れないが、言われた側はたまったもんじゃない。
だが、シュウイチくんは瞬時にそれが地球滅亡を意味していると理解し、地球と少女を守るため立ち上がった!!

この某新世紀アニメのような弱そうな少年が親友との友情パワーで地球を救う!!
逃げちゃダメだ!!


パンティーは出ないが、お尻は出す!!
上映時間は26分と今回も短いが、エロだけはしっかり描くという制作陣の意気込みは感じられる。
あと、保護した少女に長々とバナナを喰わせるシーンから、監督の歪んだ熱意も伝わる。

バナナ…



そして、2本目は遂に来ました!!
気づけばテレビ放送から、はや15年。
地球規模で愛され続けているアニメ『スポンジ・ボブ』が再び映画になった!!
こちらでも、お尻は出るぞ!!心配するな!!!


海の底で繁栄する海底都市ビキニタウン。
ハンバーガー1本で勝負するファーストフード店でバイトをしているスポンジ・ボブと店の営業停止を目論む大卒のプランクトンは、今日も死闘を繰り広げていた。
その戦いの最中、店の心臓部とも言えるハンバーガーのレシピが忽然と消えた。
結果としてプランクトンの思惑通りに店は営業停止に陥ってしまう。だが、この問題は店だけでは止まらず町全体の問題へと発展する。
なぜならば、この町の主食がハンバーガー(中毒性大)だからだ。禁断症状を引き起こした住民は、革の鎧を身に着け、頭にモヒカンをパイルダーオンさせ破壊活動を開始。
のどかな町はアッと言う間に怒りのデス・ロードへと変貌してしまった。

事態を収拾するためにはレシピを見つけ出し、再びハンバーガーを提供するしかない。
スポンジ・ボブとお友達は、レシピの捜索を開始する。
すると捜査線上にバーガー・ビアードという男の名が浮上。
海賊とファーストフード店を営む彼こそがレシピを盗んだ犯人だったのだ。
こうなれば、やることは1つ。
レシピを取り戻し、奴を叩き潰すのみ!!
ところが、ビアードは海賊のくせに陸地にいた。


ジャック・スパロウの5000倍カッコイイ、アントニオ・バンデラス演じる海賊店長。



バンデラスといえば僕の中では『デスペラード』(95)なんですよね。
この20年後、こんなマヌケな映画に出るとは夢にも思うまい。
まぁ、『デスペラード』も十分マヌケな映画ですが。


「僕たちは陸には上がれないよ…。」と失意に沈む海の幸たち。
だが、奇跡は起きた。(起きたことをありのまま書くと訳が分からなくなるので詳しくは映画館で観てね。)

こうして、上陸を果たした面々。
未確認生物を目の当たりにして思考が停止する幼女。


ついでに筋肉、念力、バトルアーマーを手にした面々。
見よ!!この頼りない勇姿!!
この後『アベンジャーズ』をも越える幼稚かつ最大級のチームプレーを披露してくれますよ!!


メンバー紅一点のサンディが地上で得た新たな姿はモフモフでキュート。おまけに破壊力満点!!
奇跡の光景は是非とも映画館で!!
松浦チエさんの吹き替えも完璧!!

『陽なたのオアシグレ』のブルーレイ!!待ってました!!

知らない土地にある、初めての映画館にはるばる行って参りました。
それは何故か?
それは僕が今、最も熱い視線を送っている、スタジオコロリドが手掛けた最新作『台風のノルダ』を観る為です。


じゃぁ、今回は『台風のノルダ』の記事ですか?
いいえ、ノルダの感想はまた別の機会にでもお話します。

実は今回、時間と生活費を犠牲にしてでも、遠出したもう一つの理由は、さかのぼること2013年に同じくスタジオコロリドが世に解き放った超傑作『陽なたのアオシグレ』のブルーレイが先行発売されると知ったからで、(やっと自宅で『アオシグレ』が観れる!!)しかもなんと劇場限定仕様と聞けば、もう迷うことなどない。
遠いからと言ってマゴマゴしてたら人生棒に振るよ!!

今回、『ノルダ』の同時上映として再びこの『アオシグレ』を大スクリーンで観れて、感無量!!
そうそう、初めて『アオシグレ』を映画館で観た時、ボロボロに泣き崩れたんですが…やっぱり今回も泣けましたね。
僕の真後ろに座っていた女子なんて鼻をズルズルすすって涙を我慢していましたからね。花粉症だったのかもしれませんが。

今さら、『アオシグレ』の説明は不要かと思いますが、この作品の上映時間はわずか18分
だけど、この18分は2時間かけて描く恋愛映画よりも志も熱意も…いや、何もかもが桁違いに高いのだ。嘘ではない。あと全人類必見。これも嘘ではない。
一口では説明できないので、とにかく観て!!


で、こちらがお買い上げした限定盤。
貴重な設定資料やサントラに加え、YouTubeで大人気の『フミコの告白』などの短編も収録された欲深い1本。
凹んで、もうどうにもならないと感じた時、勇気や元気が不足してきたら、このアニメを観て頑張ろうと思う!!
とりあえず今夜も観ます。

『私の少女』

大声で言わせて頂くと最近観た映画の中では、群を抜いて心に響く映画でした。
韓国が世界に誇る女優ペ・ドゥナと韓国最強ロリータ キム・セロンが共演。
これは韓国映画史だけでなく地球の映画史に残る大事件と言っても過言ではない。
『チャッピー』よりもこっちを観て!!

都会から海辺の村に赴任してきた女性警官ヨンナム(ペ・ドゥナ)。着任早々、ヨンナムは海辺で1人寂しく踊る少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。
ドヒは朝一番に登校中のバカガキどもに乱暴され、夜になれば血の繋がらないアル中の父親ヨンハに殴り倒される。
ヨンハの母親もドヒ虐待の協力者で、口は汚く、愛車のオートバイも汚い。このマシンにまたがり、逃げ惑うドヒを猛追撃。とっ捕まるとペットボトルで大連打。
そして再び地獄の我が家へ連行していくクソババアである。

ここは小さな村なので、これだけ派手なことをすれば虐待の事実はアッと言う間に知れ渡るはず。
が、しかし、ヨンハはジジイとババアばかりのこの村を支える漁業の中心人物だった為、村人も警官もがん首揃えて見て見ぬ振り。口出しもしない。
挙げ句「悪いのは、お酒ですよ!!」と信じられないことを口にする始末。

だが、正義感の強いヨンナムは違う。
この事態に我慢できず、しばらくの間、自宅にドヒを泊めることを決意する。
はじめて自分を理解してくれたヨンナムに好意を抱くドヒ。
その好意は日増しに強烈になっていき、ヨンナムが入浴中に突然やって来て、備え付けのトイレでオシッコしていると思ったら、今度は服を脱いでそのまま湯船にドボン。普段ならうれしい男性娯楽シーンなのに、観てはいけないものを観てしまった様な…そんな気持ちになるシーンですが、同時にドヒの背中に刻まれた青紫色の生々しい傷痕が露わになる。もう、守るしかない!!だけど、オシッコした後すぐに、股間を洗わず湯船に入るのだけは…。

本作を手掛けたチョン・ジュリ監督は映画業界では珍しい女性の方。だから当然、男性とは違った感性や切口で物語を描いていく。つまり、エロには逃げない。
この映画に百合なんてもんはお呼びじゃないのだ!!
とは言いつつも、イチャイチャしているヨンナムとドヒは凄くかわいいです。特に水着を買うシーンでドヒがヨンナムとお揃いの大胆な水着を買うと言い張る。だが、それは大人用。店員からは「お客様、サイズが…」と言われ様が意地でもお買い上げ。胸が熱くなります。
もちろん、このブカブカの水着を装着した姿も出てくるので、男子諸君は安心して欲しい
でも、後半、このドヒのお揃いに対する執着は狂気を帯び始める。


遂に髪型までお揃いにしてしまうドヒ。
余念は無い。

そして物語は、なぜ、都会のエリート警官であるヨンナムがこんな片田舎に飛ばされたのか? その秘密が暴かれ始める。
完璧なヨンナムに隠された秘密、ドヒの暴走、アル中父ちゃんの大逆襲。もう何が起きてもおかしくない。
安易なハリウッド流ハッピーエンドもいらない。感動を無理強いさせるような日本流もいらない。
この結末は、とにかく観て!!


映画館内に貼られていた、ペ・ドゥナのサイン入りポスター。
ノドから手が出て、防犯ガラスをブチ破ってしまいたい程、欲しかった。

『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』


原恵一監督最新作と言うだけで、何が何でも観なければいけないような…そんな義務感が芽生えてきますが、今回の『百日紅』は日本が世界に誇る絵師、葛飾北斎とその娘たちと近所のバカと可愛い犬との交流を描いた1本でした。
僕も絵を描くのが好きだから、いつも以上に鼻息を荒くして劇場へ足を運んだら、思っていたのとはちょっと違った内容だった。
それは、もちろんいい意味で。


時は江戸。
北斎とその娘、お栄はゴミ部屋と化した貸家で日夜ダラダラしながら創作活動に勤しんでいた。
そこへ酔い潰れた近所のバカやら、どこからか迷い込んできた子犬までやってくるから、そこはもはや無法地帯。でも、そんな不審者や野良まで受け入れちゃう人情味がまた心地良い。余裕がある。玄関に水の入ったペットボトルなんて置きませんよ。

で、物語はこれが何というか、凄く行き当たりばったり
熱心に絵を描き上げる話もあれば、吉原に出ると噂のモノノケを見にフラフラ足を運んだと思えば、今度は近所で起きた火事を観る為だけに全力ダッシュ

また別の日になれば、お栄が描いた男女の交尾中イラストが出版元から「お前は絵はエロくない!」とダメ出しされ、彼女はエロを学ぶため、ホモ相手に金を稼ぐ女装男子に処女を捧げようと映画を観に来た男性客にサービス。
このサービスシーンに登場する男娼も一度見たら忘れられない。
客を見送った後すぐにお尻を摩る男娼。やっぱり、お尻に規格外のモノを入れるのは良くないことがハッキリと分かるシーンです。このシーンだけでも資料価値はありますよ!!

そんな江戸に生きる人々を取り巻く日常と超常現象が、交互に、その間に四季を挟んで淡々と描かれていく。地味だと言われるかもしれない。
でも、各々のエピソードが良い味を出しているんですよね。後からジワジワ来るスルメのようなアニメだと思う。
子犬もドンドンデカくなっていく。


かつて原監督が手掛けた『河童のクゥと夏休み』に登場したオッサンとは一味違った魅力を秘めた犬と近所のバカ。
この犬が良い演技をするんだよなぁ〜。


むさい男たちの中に咲く一輪の小さな華、お栄の妹、お猶。
ぶっとい眉毛で男勝りな姉に対し、妹の方はしおらしく、ヘルメットみたいな髪型がチャームポイント。
生れつき目が見えない為、そのほとんどを室内で過ごしている。お栄は暇を見つけては彼女の手を握って町へと連れて行く。なかなか笑顔を見せないお栄もお猶の前では口元が緩む。いや、日本中の男子なら皆緩む。彼女の魅力を知ればロリコンでなくとも緩むはず。断言しよう!!

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』

その日、野原ひろしは職場で謎の果実を試食していた。これが何とも言えぬ絶品。特に蜜が!!
聞けば、この実はメキシコで発見された新種のサボテンから採れたとか。
「そんなわけだから、野原君、是非ともこの実を我が国にも!!現地に飛んで契約取って来て!!」と急な転勤話を告げられるのだった。

メキシコに行けば出世するが、子供たちの成長を見守ることが出来なくなる。

「家族はいつも一緒!!」
みさえは家族総出の引っ越しを提案する。

「とーちゃんについて来てくれるか?」
この問いにしんちゃんの出した答えが泣かせます。

かと言ってこの時、しんちゃんはまだこの引っ越しの重大さには気づいてはいませんでした。
野原家にお別れを告げに為に幼稚園の先生、園児、ななこお姉さん、おケイ、むさえ、埼玉紅さそり隊(台詞が無い!クソ!!)などなど、大挙して集まるシーンは前半部最大の見せ場と言っても過言ではない。
クレしんファンなら100回観ても飽きないぞ!!

あれ?
風間君がいない…。
とお思いのそこのあなた。安心して下さい。
このあと常に見栄を張るクールな彼が、熱い友情を見せつけてくれます!!

舞台をメキシコにある小さな町マダクエルヨバカに移して、いよいよ新生活が幕を開けるも、そこの町長は他国にサボテンの実を譲る気など毛頭なく、それどころか、はるばるやって来た野原家を毛嫌いし、ハイエナ呼ばわりする始末。
話し合いにすら持ち込めない。どうするよ。

ひろしが必死こいて営業している一方、町はこの新種のサボテンをたたえてドンチャン騒ぎ、祭りだ。
モンスターパニック映画が好きな方なら思わず「来た!!」とニタニタしてしまうのではないでしょうか?

前回の劇場版「逆襲のロボとーちゃん」が『ロボコップ』や『トータル・リコール』など暴力的なSF映画に敬意を払っていたのに対し、今回の劇場版はモンスターパニック映画(安めの)に敬意を払っていることは言うまでもない。(多分、『人類SOS!』と『トレマーズ』あたりが濃厚。)

で、話を戻すと祭りやイベントのような、一ヶ所に大勢集まれば、当然、人間(エサ)の臭いを嗅ぎつけ怪物はやって来る。
歓喜に満ちた笑い声が、一瞬にして山奥から響くサイレンの様な悲鳴へと変わり、祭りは血祭りに変わる。
それは古来より厳しく守り続けられてきた、モンスターパニック映画の掟なのだ。

みんな大好き『アリゲーター』の血祭り。
金持ちと幸せそうな奴は憎い!!みんな死ね!!(ワニの心の声)


サボテン怪獣・キラーサボテン

一見するとただのサボテンだが、騙されてはいけない。
群れをなして、車並みの速度で走り回る恐ろしい奴。
目は無いため、聴覚を頼りに獲物を探す。
頭部には、人間の丸飲みできる程の巨大な口がある。
切られても、砕かれても、瞬時に再生増殖する特殊能力まで備えている。
くどい様だが、実の中に詰まっている蜜は絶品。
こんな完全生命体に勝ち目はあるのか?

バカ正直にモンスターパニック映画の手順通りに物語は進行して行くけど、ただのコピーで終わらないところが、クレしんの良いところ。
先ず、生き残った面々が素晴らしい。


野原家、人命よりもサボテンの実を優先する町長、レスラー、近所の無職(多分、モデルはアントニオ・バンデラス)、スマホ中毒の小娘、そして巨乳(CV・坂本真綾)。
このいつ捕食されてもおかしくない助っ人を迎えて、血に飢えたサボテン怪獣軍団に大勝負をしかけるのだ。燃えるぜ!!

個人的にはレスラーがお気に入りですね。
体はデカいけどハートは某新世紀アニメの主人公よりも小さい。だから、彼は障害にぶつかる度に仮病を使って逃げ続けてきた。
そんな彼が仲間の為に立ち上がって、命を削るシーンは泣けるし、勇気ももらえる。
14歳の少年の「逃げちゃダメだ!!」よりも心に響く瞬間ですよ。
声を演じた堀内賢雄さんも最高です!!
GW中に観て!!

カイト

1998年に誕生して以来、国内外でカルト的な支持を得続けているアニメ『A KITE』が遂に実写化された。しかも、ハリウッドで!!
日本が原作なので優越感が込み上げてくる。が、しかし、何だが宣伝不足な気がするんですが…。トム・クルーズの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の公開時は大いに騒ぎ立ててたくせに、この温度差は何だ!!
カイトの原作が18禁エロアニメだから、敬遠しているのだろうか…。


原作『A KITE』は梅津泰臣さんが、原作、脚本、キャラクターデザイン、絵コンテ、監督とまぁ、つまり、ほとんど自分でやっちゃったような作品で、その内容は両親を殺された少女 砂羽の復讐劇である。彼女はある男に引き取られ、殺人スキルを叩き込まれて殺し屋に急成長。これで復讐に旅立てる。
ところが、世の中は甘くなかった。
男は砂羽にセックスさせろと要求。体を弄ばれ屈辱的な日々を送るも、親の仇をブチ殺すことを夢見て耐え続けるのであった。
まさに18禁のカガミと言っても過言ではないエロバイオレンスな要素満載のアニメだが、実写版の年齢指定は15。
クソ!! おっぱいの1つも出やしないじゃないか!!

でも、おっぱいは出さずともバイオレンスだけは抜かり無し。
原作版の名シーンの1つであるエレベーターの惨殺シーンの再現率は高かった。


そうなってくると、今度はもう1つの名シーンである落下シーンも期待しちゃうじゃないですか。
砂羽がビルから落ちて、車に乗って、その車が、別の車に乗って駅に落ちて、最後に看板が落ちて来て大爆発する巨大ピタゴラスイッチ。いかにもハリウッド向けである。
なのに、実写版では二階程度の高さから落ちるだけ。多分、予算的な理由なんだろうな…。

でも、実写版の最大の魅力は、砂羽を演じたインディア・アイズリーのド根性にあると思う。
エロい演技にもハードなアクションにも体を張るし、おまけにキューピー人形みたいな愛くるしい表情。たまらん!!

←アイズリーたんの美しいハイキック!!


→アイズリーたんに馬乗りされゴキゲンなデブ。
このあと直ぐに殺される。



そうそう、あと彼女はアニメが大好きとのこと。
何だかアイズリーたんと僕との間が急接近したような気がしてきましたよ!!

いや、そもそもアイズリーたんは本当に良い子なんだよなぁ。
『カイト』の話から脱線しちゃいますけど、僕が彼女を初めて観たのは『アンダーワールド 覚醒』という映画なんですが、この頃からそんじょそこらの小娘とは一味も二味も違う魅力が滲み出ていた。それはまさに大女優の素質。

見よ!!この凄い顔!!
このくらい出来なきゃ、大女優にはなれないのだ!!