アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ　〜暴力には暴力を〜

↑どうですか？　このしびれるようなポスター（写真はリメイク版）
このハサミでワクワクさんですら思いつかないような、ウルトラ残虐工作が始まるのだ！

１９７８年、『発情アニマル（邦題）』という名の映画が生まれた。
都会から仕事目的で田舎にやってきた上品な小説家ジェニファーは地元の小汚いチンピラにレイプされ身も心もズタボロにされてしまう。
ブチ切れたジェニファーは怒りと痛みと涙を原動力にバリエーション豊かな殺害方法で男どもを血祭りに上げていく。

という、一見、暴力が暴力を生む悪循環を描いた低俗な物語のようですが、実は本作が生まれた背景には７０年代のアメリカ人が抱えていた切実な悩みが込められた社会派な映画だったりする。
詳しくは洋泉社より出ている『グラインドハウス映画入門』を読んでね。

で、時は流れて２１世紀、近年の無駄に盛んなリメイクブームに乗っかって本作のようなカルト映画までもが墓場から掘り起こされ、リメイクされました。どんだけネタが無いんだよ…。

リメイク版も内容はだいたい一緒です。
それでも、リメイク版の主人公を演じたサラ・バトラーさんも本当に本当に頑張ったよ！全裸で頑張ったよ！とっても綺麗な方なのに、このような場末で低俗で下品な映画に出て頂き、感謝感激です！　ｍ（＞　＜）ｍ　一生ついて行きますよ！日本で同じことをやったら、所属事務所が怒鳴り込んできますよ！

そして、長らくプレミアム状態が続いていた原作版DVDが再版！！世も末ですね！ありがとう！

↑左がリメイク版、右がオリジナル版。見ての通り、リメイク版もオリジナル版同様に前面にお尻を突き出した構図を採用。原作に対する愛を感じますね！