『トランストリップ』


一見すると変態に大迷惑する映画のようですが、違います。だいたい合っていますが、違います。物凄く怖い映画です。
最近観た映画の中では、久々にガツンと来る映画でした。
あと、この映画は上映禁止になった国もあるようですが、我が国では何事も無く上映されました。
日本に産まれて良かった!!

主人公のアリシアが初めての海外旅行に選んだ場所は、いとこの居るチリだった。

ところが、いとこは急な用事ができてしまい、「ここの人たちは、みんな親切だから大丈夫。」と言い残してアリシアを地元民に預けて去っていく。
チリに来いと誘っておいて、置き去り。恐怖は既に始まっていたのだ。

アリシアは英語、地元民はスペイン語なので会話はもちろん成立しない。アリシアにはスペイン語が通じないことを良いことに地元民はエロい言葉を大声で絶叫し、気を利かせて英語を喋ったかと思えば、下品な言葉で罵る始末。やっぱり気が利かない連中だった。

下品な言葉による暴力、知らない土地の野蛮な習慣、スケベな地元民による嫌がらせ、それらが束になって彼女をジワリジワリと追い込んでいく。

そして、ある晩、地元民が面白半分で催眠術をアリシアにかけたことから事態は急変。
普通だったら催眠術でパワーアップしたアリシアが、地元民をブチのめしてスッキリするところですが、この映画の場合エロくなります
突然エロダンスを披露したり、下半身を剥き出しにして股間を顔面に押し付けてきたりと男性娯楽攻撃を開始。さすがの地元民もドン引いてしまうのでした。

いとこが用事を終えて戻って来た時、かわいいアリシアの姿はもうどこにも無く、ただ壊れた女の子がそこに居るだけだった。
物凄く不快な映画だけど、結末はバッドエンドのようでハッピーエンド
良い意味で心地良いトラウマを残してくれます。
(しばらく、この結末のことを考え続けてみようと思う。)


アリシアを演じたジュノー・テンプルのド根性は、本当に素晴らしい。
胸糞悪い内容なのに、最後まで楽しめたのは彼女の演技力と裸体のおかげですよ。どー考えたって脱ぐ必要が無いのに上も下も丸出しにして大暴れ。
顔もお尻もプルプル震わせて大熱演!!
こういう女優さんの頑張りが、明日を生きる為の活力の源になるのだ!!

トランストリップ Blu-ray

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