『美しき冒険旅行』

だだっ広い荒れ地を突き進む一台の車。車内には父親と幼い娘と息子。
車を停めると親父が突然発狂し、我が子に向かって拳銃を乱射し、車に火を放ち、やりたい放題やらかした挙げ句自殺。
「そうか、じゃあ…。」と残された姉と弟は街を目指して歩み始める。進めど進めど街は見えず、赤い大地が絶え間無く続くだけ。
その道中で、二人は土人の男の子と遭遇する。言葉も通じない、文化も違う。
だけど彼は良い奴だった。
弟は初めて見る土人にワクワクし、文明人を気取る姉は土人の子を見下しながらも丸出しになった彼のお尻にムラムラしていた。

露骨なまでに性を刺激する演出を挟みながら、三人の旅は続く。
これだけでは、普通の映画として終わってしまうが、本作はカルト映画として今なお語られている。もちろんカルト化するのには理由がある。

本作に登場する狩りのシーンは全て本物
インチキも小細工も使わず、大トガゲを槍で突き刺し、カンガルーを殴り殺して両足をもぎ取る。コロコロ動く可愛いウォンバットもここでは食糧に過ぎないのだ。
「スーパー残酷!!」と絶叫しそうになるが、文明人もまたスーパー残酷だと思い知らされる場面も登場するから、きっと深いメッセージが込められた映画なのだと思う。多分。
が、しかし。実際この映画で一番問題視されたのは、姉のヌードシーンだった。
撮影当時16歳だったからなんでしょうね。
しかも無修正。国によってはバッサリとカット。

誤解されることを恐れずに言うと、この映画は絶対に見るべきですよ!!
なんたって、土人と白人の、白と黒のチンコが同時に(もちろん無修正)登場しますからね。しかもそのシーンが凄く切なくてね…。
もちろん、チンコが凄く切ないという意味ではない。

姉の全裸がデカデカと写された勇気あるジャケット。

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串刺しの全裸がデカデカと写された「食人族」も忘れてはいけない。
こちらではデッカイ亀がバラバラになる。