『ブルーは熱い色』

ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude

ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude

世界中に衝撃と感動と涙と興奮と、そして何よりも深い愛を見せつけた絶賛公開中の映画『アデル、ブルーは熱い色』。
その原作コミックである『ブルーは熱い色』を読んでシミジミ思ったんですが…異性愛者だろうが、同性愛者だろうが、大好きな人がそばにいてくれるだけで、人生は変わる。
変わると言い切ってみたが正直自信は無い。そりゃまぁ、時には喧嘩して気まずくなるときもあれば、時間の経過と共にお互いの嫌な面に気づいてしまい、だんだんと交わす言葉の数が減って…思わず「恋愛映画なんてインチキだ!!」と夜空に向かって絶叫する日が来るかもしれない。
だけど何の刺激も無いウンザリした世界から連れ出してくれる人、楽しい思い出や自信を与えてくれる人に出会えたことは一生分以上の宝物。

このレズビアン列伝『ブルーは熱い色』を描いた原作者ジュリー・マロ先生はレズビアンである。
アニメや漫画などで百合という関係(ジャンル)を目にする時があるが、マロ先生の描き出した少女(レズビアン)たちが交わす愛には人の倍以上、痛みと涙がしみ込んでいる。
百合ごときが1億人かかって来ても勝てない

この漫画で描かれているのはレズビアンの苦悩であり、愛でもあり、マロ先生の主張でもあって…つまり、凄く大切なこと
映画を観ていない人にも読んで欲しい一冊です。