『レゴ(R) ムービー』−ツブツブ大戦争−

                             
     1958年にデンマークで誕生して以来、世界中で大人気のツブツブ玩具が圧倒的な物量で映画館に雪崩込んできた!! レゴの大洪水!!
                                         とにかく、すべてが最高〜!!
                             
                                  ただし、この日本版予告は作った奴は最悪!!↑
隙あらば流行語を挟み込む屈辱的バカ翻訳に怒りを通り越し、殺意を抱いてしまった方もいると思いますが、御安心下さい。
映画本編は流行語無添加の翻訳となっております。あと声優さんも違うよ。

一見すると一粒一粒丁寧にコマ撮りされたように観えるけど、実はコマ撮りっぽく作られたCGアニメ。デジタルなのに、ぎこちなく動くツブツブたちを生み出した作り手のこだわりは、とにかく異常!!ブロックとブロックの間に出来たつなぎ目、ひび割れや擦れてできたキズまで再現しちゃうんだから!! 手加減の無い志が注入された小さなキャラクター達がツブツブの建物をブッ壊し、ツブツブの煙や炎を巻き上げて大暴れする大アクションの感動を言葉で表すことは不可能!!
大アクションの感動を伝えられなくても、映画の内容は説明できますから御安心下さい。


この物語の主人公であるドカタの青年エメットは真面目だが地味だった。そのうえ個性も無い。彼には何にもなかった。
ある日、彼は仕事帰りにミステリアスな美少女ワイルドガールと遭遇し一目惚れ。みなぎる恋の予感に背中を押され、彼女の背中を追ったが最後。あれよあれよと言う間に世界征服を目論む悪の大王と闘う「選ばれし者」に祭り上げられてしまう。
「選ばれし者」でもないくせに連れてかれた先でエメットが見たものは、バットマン、スーパーマンワンダーウーマングリーン・ランタンニンジャ・タートルズガンダルフダンブルドアなどなど。誰もが一度は目にしたことのあるヒーロー達がフィルムの垣根を越えて集うジャスティ桃源郷だった。


ここのヒーローたちは「マスター・ビルダー」という称号を持っていて、これがあればその辺に転がっているパーツから、アッと言う間に強力なバトルマシンを組み上げてしまうのだ。つまり彼らは一人一人がイオリ・セイに匹敵するほどのビルド魂を持っているわけです。(ちなみにドカタが一目惚れしたワイルドガールもマスター・ビルダーの一人。)
そんな凄腕ビルダーたちが、はるばる集まってヒーロー連合を結成した理由はただ一つ。悪の大王の野望を叩き潰すことのできる「選ばれし者」が現れたと聞いたからだ。エメットは初めて事の重大さを知り、と同時に後戻りできないことも理解したが、やってしまったものはしょうがない。開き直って洗いざらい話した。そしてヒーロー連合は解散した。
本腰を入れて動き出した大王の世界征服作戦。
そのとき、ダメでバカでスケベで嘘つきのエメットがバットマンよりも勇敢で、スーパーマンよりも優しくて、思わず涙が頬を濡らすような、小さな大活躍をしますから、是非とも近所の映画館で声援を送ってあげて下さい!! カワバンガ!!

また、本作は海外では大ヒットを飛ばし驚異的な売り上げを記録。すでに2作目の制作が開始されているとのこと。ツブツブの快進撃はまだまだ続くようです。

内容も凄ければ日本語吹き替え版も凄い!! 羽佐間道夫さん、山寺宏一さん、森川 智之さん、沢城みゆきさん、矢島晶子さんら豪華声優が150以上のキャラクターを演じ分ける大アフレコに思わず「日本に生まれて良かった!!」と絶叫したくなったよ。

個人的に激押しなキャラは二重人格の汚職刑事バッドコップ。職務のためなら両親をも見捨てる仕事熱心なその姿には、新ロボコップとは違った黒さが宿っている。
                               
                                    暴力、狂気、そして玄田 哲章さん。完璧です!!