『星屑ニーナ』にありがとう

           

僕の大好きな福島 聡先生のSF恋愛漫画星屑ニーナ』がとうとう完結しちゃいまして…場所を選ばず深い余韻に浸って、そのまま一日が終わっている…そんな憂鬱とも感動とも取れる心持を今もキープしているんですが、これは本当に本当に良い漫画だったなぁ〜。
ポイ捨てされた少年型ロボット星屑を偶然拾った頭がフリーダムな桃色髪の女子高生ニーナ。
ニーナは星屑の先生に、ときには親となって山ほどの感動や思い出をその小さな電子頭脳に詰め込むが、星屑を残してニーナは時間と共に少女から大人にひとり成長し、天寿を全うする。主を失った後も心を持たぬ星屑は己の運命に怒ることも涙を流すことも無く、無表情で膨大な時間と時代を旅し、出会いと別れを見届け、気づいてみれば100年以上も生きていた
100年以上…単純に考えても彼は僕の寿命以上生きているわけです。電池さえあれば彼は不老不死…でも、これは残酷だよ。何故ならば彼には心が無い!
心が無ければ、異性に興味を持つことも無いし、当然その先にある恋や愛に発展していくことなど絶対にありえない。つまり、エロ本ですら楽しめない下半身不要の毎日を送り続けなければならないのだ!! これほど哀しい人生があるだろうか?
そんな、不老不死の機械仕掛けの少年が最終巻で最高のご褒美を手にし、思わず「おつかれさま。」と彼のその小さな肩を優しく叩いてあげたくなるような、そんな結末を迎えるので、お金に余裕のある方は買って見届けてあげて下さい。

全部で4巻しかないんだから、一気に全部買え!!