『舟を編む』 ―男たちの辞書―

「あおいたんが〜」、「舟を編むが〜」と熱に浮かされたように連発してきた、この言葉…。
そして、長く苦しい日々を乗り越え僕は遂に観た!!
あおいたん主演の『舟を編む』。
ところがどっこい、純度の高いホモ達映画だった!!

この予告を観ると「なんだ…童貞が辞書を作るだけかよ…。」と思うかもしれない。
確かに童貞が辞書を作るだけの映画です!!
でも違うんです!!
全編に渡って男気が芯までしみ込んだ男の映画なのだ。

お話は、1995年から始まる。
出版社・玄武書房。その中にある辞書編集部は大ピンチを迎えていた。最新の辞書「大渡海」
の制作を前にして、ベテラン社員の荒木 公平が定年。現場から去ろうとしていたのだ。
「ちょっと、まってくれよ荒木君!!君は僕の半身なんだ。君無しで『大渡海』は作れないよ!」と泣きつく辞書編集部リーダー・松本 朋佑のホモ臭い説得も、荒木には届かなかった。

荒木は自身の跡継ぎを見つけるべく、社内で勝手にハンティングを開始する。ところが、辞書編集部は社内では最底辺の部署だったため、その存在すら知られていなかったのだ。失意に沈む荒木の前に、変人で童貞という性犯罪者みたいな呼ばれ方をされている営業部社員 馬締 光也が現れる。荒木の鋭い視線が叫んだ。「彼だ!!」

馬締を取り込んだ、男だらけの新生辞書編集部が遂に動き出した。
ところが、馬締は人と接することを異常なまでに苦手としていたため、(なんで、営業職に就いたんだ?)当初は職場の人間関係に馴染めずにいたが、リーダー松本の辞書制作のために自発的に合コンに参加する姿勢に惚れた馬締は辞書作りの深さを知る。
馬締は言葉の持つ力、そして、辞書編集部の汚れなき男気に背中を押され、過去の自分を突き抜けて、新たな自分を見つけ出すのであった。

舟を編む』なんて知的なタイトルだけど実際は、熱い男たちが童貞を男に叩き上げ、
立ちはだかる困難を男気パワーで解決していく話であって、あおいたんはあんまり出てこないけど、安心して頂きたい、凄く面白い映画ですから。





馬締「先生、BLとは何の略ですか?
リーダー松本「ボーイズラブの略です!

こんな会話をファーストフード店で交わす男達。
上手く言えないけど男の価値を再確認させられたような……。
一口では言えないが、そんな感情が胸一杯に込み上げてくるので、まだ観てない人は生活費を犠牲にしてでも映画館へダッシュしてください!
観るだけで男の価値が上がりますよ!!