『伏 鉄砲娘の捕物帳』 −これぞ娯楽恋愛−

この『伏 鉄砲娘の捕物帳』という映画は暴力でしか自分を表現できない小娘猟師の浜路と生きがいを見失いかけている犬人間の信乃。
猟師と獲物が繋がるまでを描いた恋物語である。
残念なことに、娘と人外の恋物語と聞くと『おおかみこどもの雨と雪』を連想する人もいるかもしれないが、ここでハッキリと言っておきたいのは、あんなものと一緒にされては困るということです

おおかみこどもの雨と雪』は観るな!『伏』を観ろ!!
それは何故か?
順を追って説明させて頂きますと根底にあるのは「確固とした貞操観念の有無」。
この「伏」を映画館で観た時、僕はチンチンの先までときめいた。約2時間という上映時間の中で浜路と信乃、二人の関係はほとんど進展しないのだ。エライ!!
誤解を覚悟して言わせて頂きますと、たかが1時間半〜2時間程度で完結してしまう恋愛なんて、インチキですよ!
恋愛ってのは、元々他人同士の男女が長い長い時間をかけて、ちょっとずつ互いの距離を縮めて熟成させていくものじゃないですか。その長い長い過程で、相手の良い面を褒める時もあれば、嫌な面を見て傷つきもする。どこかで妥協点を見つけ出し、そうしてやっと1歩前進できる。
恋愛と言うのは神聖な営業活動なんですよ。
つまり「伏」は実に正しい恋愛を描いているのだ。その後の二人は営業活動はどうなったのか?
そんな先のことは分かるはずがない。恋愛はどこまでも続くのだ。
恋人いない歴ウン十年の僕に恋愛を語る資格は無いのかもしれません。
いや、あるだろ!!

貞操観念を再構築。ゆるんだ股にカツを入れろ。
話を戻して「貞操観念」についてですが、『おおかみこども』もそうですけど、今の世の中、股のガードがゆるい男女が多い。そんな気がするんですよ。
結婚する前に子作り…一体なにをそんなに焦るのか?
もしも、今、下半身が早まった行為に走りそうな男女が事故か何かで、このブログの記事を読んだのなら一刻も早く『伏』を観て頂きたい。そして初心を思い出して欲しい。女の子は付き合いだしたあの頃に戻って、おててを握るとこから再スタート!男の子だって初心に戻って欲しい。性欲なんて過ぎたるモノは近所のコンビニでエロ本買って全面カット!!カットして空いたハートには女の子に対しての優しさをギュウギュウに詰め込んで頂きたい!
これだけ、力強く『伏』を評価しているのに、何故、去年このブログで行われた2012年ボンクラ映画ランキングにランクインしていなかったのか?
この映画を劇場で観たけど、数日後には観たことを忘れちゃってたんですよ…。

伏 鉄砲娘の捕物帳 Blu-ray

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