『トゥルー・グリット』‐お父ちゃん、あたいは冥府魔道の旅に出ます‐


『トゥルーグリット』という少し変な西部劇の映画がありましてね。このブログでも以前紹介したような気がするんですが…。また観たんですよ。
西部劇と言えば登場人物が全員悪人だったり、人殺しと復讐が朝飯前の全方位暴力だらけの野蛮な世界。
最近じゃ、黒い奴がピストルをバンバン撃つ『ジャンゴ 繋がれざる者』っていうモノ凄く面白い映画が出たりね。
しかし、この『トゥルー・グリット』は違う!
いや、違わない!!
父を殺したバカを殺すために残酷な旅に出る、14歳の家出小娘マティの視点で描かれる復讐劇。これが本筋。
でも、この映画の凄いとこって、この復讐に加担した人間、関与した人間は善人、悪人関係なく平等に酷い目に遭うんです。
物語の進行上全く関係ないけど、馬をいじめていた近所の薄汚い子供たちは知らないジジィに背後から蹴りを入れられたりと、突然のサプライズにどこまでも気が抜けない。
多分、この映画って酷い目に遭う人が束になって出てくる映画だと思うんですよ。
世の中なんでもかんでも、上手くはいかない。ちょっとでも気を抜いてたら背後から蹴りを喰らう、それが人生。それがこの映画のテーマだと思うんですよ。多分。


拳銃を撃った反動で、すってんころりん。最近のアニメやゲームに出てくる小娘は、
どいつもこいつも馬鹿デカい拳銃をテレビのリモコンみたいに軽々と……
いや、この話はやめときます。

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