ザ・ウーマン ―本当の女子力、教えます。―

裕福な文明人の一家。
この家のお父ちゃん、クリスは森へ狩りをしに出かけ、川でオッパイほっぽり出しながら生魚をむさぼり食う土人娘と遭遇する。
クリスは何一つためらうことなく娘を捕獲し、地下室に閉じ込め文明人の仲間入りさせるべく娘に再教育を施すのだが、結果としてこの娘に一家は崩壊させられてしまう。
では、土人娘は悪なのか?
いや、それは違う!!
自然と共存した種族と自然をポイ捨てした文明人は、絶対に仲良く出来ないのだ。
むしろ、土人娘の魂と体を全力で支配しようとする文明人の方が野蛮である。
そんな悲しい事実を僕らボンクラ男子たちは『食人族』で学んだ。
そして、この『ザ・ウーマン』はそんな土人的教訓を21世紀の現代に再び放り込んだのだ。
この映画の魅力は、それだけじゃありません!!
この土人娘を演じたポリアンナマッキントッシュが物凄い芝居をするんですよ。彼女は土人を演じる為だけに生まれてきたと言っても過言ではない
芝居と言っても台詞がほとんど無い、このキャラクターを彼女は眼だけで感情表現するんですが、分かり易く言えば、彼女の眼力は梶芽衣子さんとウルトラマンゼロをドッキングさせたくらい凄味があるんですよ。これは恐ろしいことですよ。
しかも、物語の途中で体中の汚れを落とすと、物凄く可愛い顔や肩まで伸びた艶やかな黒髪、整った前髪があらわに、その姿はもはや土人ではなく、宮崎あおいだった…。
ここまで来たら、僕らは必然的に彼女を応援しなければならないという義務が生じてくるわけです。
それに、この土人黒いあおいは今の女の子に必要なものを教えてくれているのかもしれません。観ているだけで女子力が上がるような、そんな気がします。