―ゴーストライダー2― おかえり、俺の中の燃えるようなアイツ



さかのぼること、2007年。全米のバカガキを熱狂させ、日本のバカガキをドン引きさせたアイツが帰ってきた!!
感想を語る前にちょっと、愚痴っぽくなるけど『ゴーストライダー2』というこの邦題。
全力で前作の続編に思えますが、騙されてはいけない!!
原題は『ゴーストライダー スピリット オブ ヴェンジェンス』。2なんてどこにも表記されていない。
それもそのはず、今回撮影に臨んだ監督、マーク・ネヴェルダインブライアン・テイラーによれば「前作のことなんか忘れて、生まれ変わったゴーストライダーを楽しんでくれ。」的なこと言ってるので、事実上、仕切り直し作品なのだ。
なので、いきなり2から観てもだいじょうV!!
(ご親切に冒頭でゴーストライダーの誕生やら履歴が3分程度のアニメで紹介されるよ。)

原題を踏みにじる、まぎらわしい邦題、日本版予告では燃焼系ヒーローとまで言われ、ちゃんと評価しろよ!!誰だか知らんが、余計なこと考えた奴め!!

〜内容〜
色々あって、仕方なくゴーストライダーになってしまったオートバイスタント芸人のジョニー・ブライズ。彼は未だに体の中でくすぶっている、力を制御できずにいた。
そんな彼のもとに黒い僧侶モローが怒鳴り込んでジョニーに告げる。「頼む、ライダー。少年を悪魔から守ってくれ!!」
しかし、ジョニーは救うのは専門外だと全力でシカトするが……

僧侶は「成功したら、君を人間の体に戻そう。」と付け加える。
「そうか、じゃあ…。」とバイクにまたがり、少年を利用して人間に戻るため、ジョニーは利己的に走り出すのであった。




ところが、少年を発見し豪快にゴーストライダーに変身するも、即行に暴走。
敵味方関係なく目に映る人間を片っ端から、焼却処分するわ、魂を吸い取るわ、その姿はもはやヒーローではなく、ブレーキの壊れた人間掃除機であった。

どうですか?
この手の施しようのない、この内容。
これだけで十分面白いのに、今回はゴーストライダーの足となって爆走するバイク以外のモンスターマシンが登場したり、火炎放射器のように噴き上がる炎の立ちションが出たり、これで元は取れたぞ!!

ゴーストライダーになる前から、十分に頭がどーかしてるニコラス・ケイジの勇姿!!