『テッド』―ただれた友情に乾杯―



1985年、アメリカ合衆国のとある町。友達0人のジョン少年はクリスマスのプレゼントに
テディベアのテッドをもらった。
お友達のいない孤独さを埋めるがごとく、ジョンは物言わぬテッドを肌身離さず持ち歩き、
新鮮な愛を全力で注入し続けた。
そんな彼の孤独な姿に天が味方したのか、ある日の朝、テッドが滑らかに動き出し、手始めにジョンとジョンのお父ちゃんとお母ちゃんにご挨拶。
爽やかな朝に恐怖を撒き散らす。

この事件はアッと言う間に全米に知れ渡り、誰もがこの生きた奇跡に熱狂したが、その熱気もアッと言う間に冷めて、
時は流れに流れて2012年……。


かつて全米を制したテディベアと親友のジョン中年は、日がな1日、ある種の特別な葉っぱをバカスカ吸いまくり、カルト映画『フラッシュ・ゴードン』の話題で盛り上がる、その姿はクズそのものであった。





ジョンには交際4年目の恋人ロニーがいた。彼女は日頃からクマ離れできない
ジョンに対し苛立ちを隠せずにいた。
そして、ある日、
テッドが近所の売春婦たちを招き入れ、部屋で脱糞させたとき。ロニーの中で何かが「ブチッ」っと音を立てて切れた。

ロニーはジョンに対し「私とクマ公、一体どっちが大切なの?あの品の無いクマ公を家から追い出してよ!!」とヒステリック・パワー全開。
ジョンは悩みに悩み、テッドに別れを告げるのだが……。

フラッシュ・ゴードン [DVD]

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テッド鑑賞前にこの映画を観ておけば、価値観が900倍くらい変わるのだ!