『思い出のマーニー』

遂に『思い出のマーニー』のＤＶＤとＢＤが出た！！
発売日前日に購入し早速鑑賞。涙をポロポロこぼしながらエンドロールを迎えた後、そのまま部屋を飛び出して近所のレンタル店に駆け込み、マーニーのレンタル具合を確認しに行ったら、『かぐや姫』以上に人気が無かった。
だけど、もうそんなことはどーでもいいんです。

僕のお気に入りのジブリ作品は、長きに渡って『猫の恩返し』だったんですが、今『思い出のマーニー』がそれを超える勢いで迫り、僕の体調に変化を及ぼしている。
こんな気持ちになるのは『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』以来ですよ。

映画の内容は、これまでしつこいくらいに書いてきたので、今回は収録されている映像特典について書こうと思います。

本作の監督を務めた米林さんが、快晴ではなくて、あえて濁ったような色をした空を描き続け、そこに込めた深い意味を始めとし、美術と音楽には、アニメ作り初挑戦の実写作品の職人を招き入れた製法。杏奈の「普通の顔」が誕生するまでの地味だけど物凄く大変だった経緯など、ジブリとしては異例の大勝負とも言える秘話の数々。
知ったらまた観たくなってしまう魅力満載。

公開時にマーニーの声を担当した有村架純たんが「マーニーを演じる為に素足でアフレコに参加した。」と言っていましたが、特典映像にはこのアフレコ現場も映し出されます。つまり、架純たんの素足が確認できるので、炊き立ての白いご飯と塩の効いた漬物以上に素足が好きな方は必見ということ！！
凄く大事なことなので書いておきます。

他にも米林監督と杏奈の声を担当した高月彩良ちゃんが、映画の舞台となった北海道を訪れるロケ映像も収められています。潮の引いた沼地にやって来た二人が杏奈に成り切って素足で沼の上を散歩しようとトライした結果、足がハマって二人してパニックに陥ったりと微笑ましい一面も。

と油断していたらジブリ社内では、重役たちが宮崎監督も高畑監督もノータッチな本作を、どーにかして当てなきゃならないと、掴み合い寸前のピリピリした空気の中で戦略会議を練っていた。観ているだけでも胃が痛いです。
『思い出のマーニー』の宣伝用ポスターに描かれている背中合わせの構図は、実は没案だったという衝撃的な事実も。（背中合わせの意味が分からんと言うストレートな意見も飛び出していた。）

まぁ、何にせよ、この映画に込められた、純粋な熱意とか大人たちの金儲けとか色々あるけど、この先ずっと大切にしていきたい映画です。

思い出のマーニー [Blu-ray]