『ヘンゼル&グレーテル』-大きな子供の童話-

ある夜、仲の良い兄妹ヘンゼルとグレーテルは暗い森の中にポイ捨てされた。
メソメソしながら辿り着いたのは、お菓子でできた不衛生な建築物「お菓子の家」だった。
お菓子の甘美な誘惑に負けてドアを開けてみれば、待ち構えていたのはウンコよりも醜い姿をした魔女だった。
こうして始まった児童虐待の日々。だが、子供たちだって負けてはいない。
一瞬のスキを突いて、ババァを生きたまま焼き殺すというハードな正当防衛を見事に成し遂げ、甘ったるい地獄から生還するのであった。

誰もが知っているバイオレンス童話『ヘンゼルとグレーテル』の物語はここで終わってしまうが、この映画では、その後の
二人の人生をやっぱりバイオレンスに描いている。

注目して欲しいのは、ヘンゼル役を『アベンジャーズ』で人間のくせにキャプテン・アメリカ以上に目立ってしまったホークアイことジェレミー・レナーが弓を銃に代えて、今回も幼稚な役を大熱演。このまま、この方向で行ってくれ!!
そして、宿敵である魔女の大連合のお頭を『X-メン』シリーズでジーン・グレイ(フェニックス)を演じたファムケ・ヤンセンが面白半分で人を殺すわ、罪の無い子供を生きたままジュースにするわで手加減がまるで無い演技を披露。純粋にこの役を楽しんでいます。
つまり、この映画はホークアイVSフェニックスなのだ。

まぁ、それはそうと。
監禁地獄を味わった兄妹の怒りは収まらず、「やつらを皆殺しにしてやる…。」そう誓いを立てた二人は力を合わせて、国中にはびこる魔女どもを殺しながら旅を始める。そんな二人の姿はいつしか最強の魔女ハンターとして知れ渡る。
そして今回、二人がぶらりとやって来た町では連日、魔女による子供失踪事件が絶えず巻き起こっていた。失踪事件の核心に接近するに連れて、兄妹の意外な出生の秘密が明らかになったり、破壊力満点な対魔女ウエポンが大暴れ。
更に物語の途中で、二人のハンターの活躍を気に喰わない町のバカどもが束になってグレーテルに襲いかかり、貞操を略奪しようとベルトを緩めた、まさにその時、彼女の貞操を死守するため地響きを起こしながら、心優しいトロールが駆けつけて、バカども殴り殺す場面は泣けます!!


女の子の敵をぶち殺せ!! いでよ!! ファンタスティック・ジャイアン!!

そして物語のクライマックスでは大量の対魔女ウエポンを引っさげて、魔女の大連合に殴り込みをかけるシーンは気が狂うほどに凄い!! デッカイ機関銃で魔女どもを片っ端からひき肉にする!!
ランボー 最後の戦場』の再来と言っても過言ではない。
また、グレーテルの優しくも暴力的な性格を声だけで演じてくれた声優・甲斐田裕子さん、パーフェクトです!! 
これはきっと、明日ぐらいから「グレーテルになら殺されたい!!」って、お願いするバカ男子(僕を含め)が日本中で大量発生しますよ!


ヘンゼル&グレーテル ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

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僕の乾いたハートを久々に潤してくれた大傑作!!