死霊のはらわた ―俺の妹がこんなに醜いわけがない。―


伝説のスプラッター映画『死霊のはらわた』が32年の時を経て大スクリーンに帰ってきた!
しかも、なんとR−18にアップグレード。血の大洪水に巨大残酷、そして凶暴娘たちが寄って
たかって自身の異常性を競い合う、近年まれにみるゴキゲンなリメイク作に!!
しかも、所々に『死霊のはらわた2』の要素を隠し味として加えているので、1本で2本の映画を観たようなお得感!!


*力強くネタバレしています。



森の中を全力ダッシュする娘。娘はすぐに怪しげな人たちに捕らえられ殴り倒される。
目覚めると娘の目の前にはお父ちゃんの姿が。助けを求めるも言葉は届かず、お父ちゃんは娘の体に火を放つ。火だるまと化した娘の顔はアッという間に邪悪な顔つきにトランスフォームし、物騒な言葉は吐き出し始める。
お父ちゃんは「愛しているよ。」と呟き、最愛の娘の頭めがけて哀しみの散弾銃を発射する…。
冒頭から暴力がフルスイング!!
だが、本当の恐怖はここから始まる…。

時は流れて現代。静まり返った森の奥深くに佇むボロ小屋の前に5人の若者が集結していた。
高校教師のエリック、看護師のオリビア、優等生のデビッド、デビッドの恋人ナタリー、そしてデビッドの妹ミア。
彼らの目的は、薬物依存症を抱えているミアをこのボロ小屋に閉じ込めて薬物との関係を断ち切らせるという、実力行使な勇気ある治療を行うことであった。
治療開始して間もなく、ミアに禁断症状が現れ、「臭い!!部屋が!!」と怒鳴り始める。
臭いの原因は地下室にあると気づき、扉を開けると大量の猫の死体と何かを燃やした跡
更にその奥で、有刺鉄線が巻かれた1冊の本を見つける。

よせばいいのに、高校教師のエリックは好奇心に負けて本の封印を解き、記載されていた言葉をうっかり唱えてしまう。
その瞬間、ただならぬ気配が森から湧き上がる。真っ先に異変に気付いたのミアだったが、「それは禁断症状せいだ!」と誰からも相手にされず、
「なんでもかんでも禁断症状のせいにすんなよ!!」と大爆発したミアは車のキーを奪って脱走するも、ファンタジーな交通事故を起こして気を失ってしまう。
目覚めるとそこは森の中だった。車をポイ捨てして森の中を恐る恐る進むと、木の枝が襲い掛かってきたのだ。体の自由を奪われた彼女の股間に迫る黒い物体が貞操を奪うエロ同人誌的な大惨事に…。
その後、デビッドらに助け出されたミアは身に起きたことを話すも「それは禁断症状のせいだ!」とやっぱり相手にされなかった。酷い連中である。
ミアは体についた泥を落とすためシャワー室に進む。ところが彼女は豹変しダチョウ倶楽部の竜ちゃんを超えた熱湯にチャレンジし始めたのだ。
デビッドは大火傷を負った妹を車に乗せ、病院に向かおうとするも氾濫した川が立ち塞がり道は消えていた。絶望するデビッドの背後でミアは不気味な笑みを浮かべていた。

進路を絶たれたデビッドはボロ小屋にUターンして、ミアに鎮静剤を盛る。
未だ事態の本当の深刻さに気付いていない、ガードのゆるみ切った若者たちの前に眠っているはずのミアが現れ、死霊エキスが配合された大量のゲロをオリビアの顔面にぶちまけ、自分の血液を口移してナタリーの体に注入するわで地上最強の妹の称号を欲しいままに、わんぱくミアの大暴れはとどまることを知らない。こちらが反撃しようものなら「お願い…乱暴しないで…」とつぶらな瞳を潤ませる小動物的な姿に誰もが「フゥ…」となってしまうから、実にタチが悪い。
今ここに、デビットのお兄ちゃんの意地を賭けた血で血を洗う体力勝負の荒治療が始まる。


Evil Dead

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