マキシマム・ブロウ―犬死のバーゲンセール―

『マキシマム・ブロウ』、
まるで格ゲーの超必殺技のようなカッチョイイ邦題だが原題は『ザ・パッケージ』……。
上手く言えませんが、「知ってはいけないことを知ってしまった…。」そんな微妙な気持ちにさせられますね。

かつて、お国のために忠を尽くした米軍兵士トミー。しかし今は近所のギャングの下で小遣い稼ぎで生計を立てる身になっていた。
その日もギャングから借りた金を返済していないバカをボーリング玉を使って画期的な方法で拷問して、早急に返済せよと
その体に丁寧に教えていた。
しかし、心の中では「俺は、この先どうなっちゃうんだろ?こんな仕事やだな……。」と愚痴を漏らす。だったら、辞めればいいのに









ある日、彼の雇い主にしてギャングお頭、グダから「この荷物をジャーマンに届けてくれ。」と言われるも、トミーはジャーマンのことが大嫌いだったので、依頼を全力で嫌がりましたが
成功したら、お前の弟の借金をチャラにしてやる。」と言われ「そうか!!じゃあ!!」と引き受ける。
ところが、この重大な話を盗み聞きしていた男がいました。それは数日前、トミーにボーリング玉で顔面を可愛がられた男でした。
男は「荷物」を手前勝手に値打ち物だと思い、仲間の殺し屋たちに連絡。
その結果、トミーは行く先、行く先でいちいち殺し屋やサディスティックな女の子にボコボコに可愛がられる、地獄の巡礼を強要されるも弟の為だと闘い続け、傷ついた体には軽食屋の
トイレでプレデターよりも雑な応急手当を施す。

で、おつかいを命懸けの争奪戦にトランスフォームさせてしまった、この荷物。当然、中身は明らかになるんですが……。
B級感丸出しのアクション映画にしては、中々高学歴な中身が用意されているんですがー、ただ、この中身じゃ、今まで命を懸けて闘って死んでいった殺し屋たちが、物凄く気の毒に思えてくるんですよね…。
特にサディスティックの子なんて、トミーに恋人(殺し屋)を殺され、復讐に燃えて襲いかかるも返り討ちにされ、そして荷物の中身がコレかよ!!
あんまりだろ!!
観てるこっちが、マキシマム・ブロウだよ!!

マキシマム・ブロウ [DVD]

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