-ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験- 超人マーティン

精神に障害を持った青年がハサミを、斧を振りかざし、大好きな女の子に自慢のチンチンを見せつけて結婚を強要する、２１世紀の今では、あらゆる意味で扱えない際ど過ぎるテーマのイギリス産サスペンス映画。
密室で恐怖実験なんてしないのに、この邦題は一体なんだ！？

とある街のオモチャ屋で青年マーティンは、アヒルのオモチャをくすねて、万引きＧメンのお世話になっていた。その隣には、勝手に万引き野郎の彼女と思われて誤認逮捕された、アヒルみたいな顔した女の子スーザン。
これが二人の恐怖の出会いであった。

数日後、スーザンに鋭い眼差しを飛ばして、ストーキング行為に余念のないマーティン。
彼の吹く口笛に「ピンッ！！」と来た方は、僕と同じニオイを持つ方と御見受けします！

そうそう、これこれ！！クエンティン・タランティーノ監督が２００３年に撮った、暴力母ちゃんが血の雨ならぬ、血の大洪水を降らせる映画『キル・ビル Vol.1』でストレートに流用。

どーでもいい話題でしたね。
このストーキングが実を結び、スーザンの実家が下宿屋であることを知ったマーティンは、荷物をまとめてスーザンを求めて、とっとと下宿開始。
心優しいスーザンは彼を受け入れ部屋を用意するも、スーザンのお母ちゃんは
『あの子、クルクルパーなの？』と全力で差別する。

マーティンは他の下宿人と違い、庭の手入れや家事を自発的にお手伝いして好感度アップを企てたり、若くて程よく引き締まった体でスーザンのお母ちゃんを、たぶらかして宿泊期間を体一つで延長したり、スーザンの体目当てで接近してきた近所のバカに後れを取るまいと、チンチンをホッポリ出して猛アピールしたりと、中々の策略家。
というより、その姿は人のボーダーラインを越えた超人であった。しかし、これは彼の練りに練られた、恐ろしい計画の第一歩でしかなかったのだ。これは恐ろしい！！

ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験 [DVD]