近所のバカと一緒に人類の起源を探れ〜プロメテウス発進〜


ミッションの内容:人類の起源を探れ。

*基本的にネタバレしています。
そう遠くない未来、(今から70年後ぐらい)全く異なる時代と場所で作られたはずの古代遺跡の壁画から共通の巨人の絵と星図が発見される。

科学者エリザベスは描かれた巨人と星図が記すのは「宇宙人(エンジニア)の存在、彼らが人類誕生のカギを握っている!!」とチャイルディッシュな理論を力強く唱えていた。
その後、生物とか石っころに詳しいエキスパート達を寄せ集めて乗っけた宇宙船『プロメテウス』は壁画に記されたポイントを目指して片道切符発進!!

↑愉快な仲間たちを乗せたカッチョイイ宇宙船プロメテウス。変形はしない。


〜愉快な搭乗員たち〜
(左)メレディス・ヴィッカーズ。極悪高校の問題児のごとく協調性0%の調査員たちを統率できず、常に機嫌が悪そうな顔つきをしている学級委員長的なポジション。また宇宙で最も火炎放射器の似合う女でもある。

(中央)デヴィッド。アンドロイド。感情は無いが、周囲の人間をいちいち微妙な気分にさせる発言を乱れ撃ちする。また、睡眠中に女の子が見ている夢を覗き見できるというボンクラ男子的にうらやまし過ぎるスキルを持っている。

(右)エリザベス・ショウ。本作の主人公。薄い布製のブラとパンティーという画期的過ぎる姿でプロメテウス内を走り回る。舞台が宇宙であってもサービス精神(男性客に対しての)に余念がない。デヴィッドに夢を覗かれたり、目覚めと共に半端ない量のゲロを吐いたり、惑星到着後は立て続けにエライ目に遭い続けるも体一つで活路を開くため、そんじょそこらの草食系男子の500万倍頼りになる。さすが元祖リスベット!



↑ この後すぐエライ目に遭う調査隊一行。あーあ、こんな惑星、来るんじゃなかった。

↑ 我々、調査隊は遂に見た!!宇宙には高い知性と優れた科学をあわせ持った知的生命体がいるという動かぬ証拠を!!(随分と昔にどっかで観たことがあるような気がするが。)このルックスからお分かり頂けると思いが全く友好的ではない。人類とコミュニケーションをとる際は会話よりも先に暴力が飛び出る、手の施しようがない奴。

日本じゃ狼の子供を身ごもった大学生がいたらしいけど、それがどうした!!私なんて得体の知れない宇宙生物を身ごもったのよ!!こんな惑星、来るんじゃなかった!!
心臓の弱い方なら即死してしまうような気合の入った自力出産でエリザベスは謎の生物を産み落とす。
一見するとこの悪趣味な演出もまた、本作のテーマの一つである創り主(親)と産物(子)の関係にある。多分そんな気がする。

生命の起源と創造と言う禁断の領域に踏み込んだ人類に神が激怒したかのごとく、次から次へといまいちよく分からないが、とんでもないことが大量発生して面白半分に人の命が奪われていく怒涛のクライマックス!あーあ、こんな(以下略)

創造は破壊から生まれる。破壊の雪崩が過ぎ去った後、黒く光る生命が産声をあげる。
「あっ!その黒いのって、宇宙で狩りをしながら生計を立ててる武闘派宇宙人と力比べしたアイツの事ですか?」って?
そんな映画は知らん!観るな!!


↑中毒性の高いメインテーマ。