大虐殺だョ!!全員集合〜エクスペンダブルズ2〜

近年、チーム物のアクション映画が増えつつある中、この『エクスペンダブルズ』は最新作でありながらも、とにかく手口が古いのだ。おかき色のマッチョがデカい拳銃をドカドカ撃って、暴力的な自分を一方的に売り込む、地獄の営業社員!!彼らが通った後に残るのは死体と瓦礫と薬きょうの山。筋肉暴風雨と言っても過言ではない。

そんなクラシックかつ野蛮なスタイルを最高値まで引き上げたのが、本作である。

今回の『エクスペンダブルス2』はとにかく過剰である。もともと過剰な映画だったのが更に過剰に、ブレーキ破損!!もうやりたい放題、勝手にしてくれ!!
上映開始早々から学年で一番頭の悪い生徒が考えたようなバトルトラックが、バトル輸送機が、そしてバトル消耗品たちが悪党どもの基地に殴り込んで面白おかしくバンバン殺す!!
そんな牛丼メガ盛りご飯抜きオープニングでお腹一杯なのに、本番はここから!!

今回のミッションは、墜落した輸送機に積んでいた機密情報の回収。
まぁ、そんなミッションは朝飯前だ!!問題なのは現地のガイドを務める美人の女兵士の護衛…。

不器用にもほどがあるオッサンにとって、かつて、これほどまでにデリケートなミッションがあったであろうか?
予想通り、オッサンはミッションの遂行よりも女兵士との距離を保つことに必死だった…。
そんな、初恋的な感情で手一杯な状況下で武装したオッサン集団「サング」が機密情報の横取りにやって来たから、さぁ、大変!!
今、世界一危険なオッサンとオッサンの死闘が繰り広げられる!!

男、筋肉、爆発、男、筋肉、爆発、たまに女の子、男、筋肉……
紅一点の女兵士からして見れば、完全に「ハズレの合コン状態」。
右も左も前も後ろも縦横無尽に広がる死傷者数カウント不能のオッサンの筋肉ミュージカル、だが、それがいい!!
僕たちはこーいう映画を待っていたんだ!!

ドリャ―!!これが男の車の転がし方だ!!ドアなんてオプション邪魔だ!!外しちまえ!!

この予告を観て燃えない男はいない。

この燃えるような音楽を引っさげてバイト先に向かえ!!